あれから、わたしの生活に支障が出るようなことはあまりない。


しかしそれは、わたしが必死で隠しているからだ。



しかしもう、それも限界にきていた。



「あ、東先輩!!」



「符和ちゃぁん!!」



廊下で、偶然東先輩に会った。



「今日も、部活大変だけどがんばろうねー!!」



「あ、はい…!」



今日、部活あったんだ…


ダメだ、すっかり忘れてた。




こんなことがあるたび、わたしの病を思い知らされる。


「…。」


しかしわたしは、異変に気づいた。


「東先輩…?」



先輩は、黙っている。


次に口を開いたとき、驚くべきことを先輩は口にした。


「…ゴメン、符和ちゃん。


試しちゃった。」


「試した…!?」


「最近、符和ちゃん変だったから。


…よければ話してくれないかな?」