「はいはいはーい、いつも通り、皆で一緒に聞こう! それでいいでしょ?」 「うん!! じゃあオレ、あれ聞きたい!」 「はいはい、『春』ね。」 そうして、ご飯を食べた後、わたしがピアノを演奏する。 それが日課だ。 しかし、皮肉にもそれがわたしの病状を家族に知らせることになる。 演奏が終わり、いすから立ったわたしは言った。 「さー、ご飯たーべよっ!!」