」*From海斗*
手術前日。明日か。意外に怖いんだな。
もう震えちまってるよ。
こえーよ・・・
廊下がバタバタしてガラガラと扉があいた。
俊が来た。
「おーっす。海斗元気かー?」
「おっす。」
「ごめんよ海斗。手術だってまりんに言っちまった。」
ほー言ったのか。言った・・・?
「えええええええええ?!なんでだよ!ばか!」
「ごめん、いかにもまりんが真剣だったから言っちゃった。大丈夫だって!」

こりゃびっくり。最後の最後に言われちまうとは。失態。
大丈夫だな。聞いてもこないって事は、もう俺なんか嫌いなんだろう
ただ・・・それだけだ。
「なあ。俊・・・明日手術だぞ。緊張してきた。」
「大丈夫だ。海斗ならな!だってお前は…親友だからな!死なれたら俺が困る。」
「しなねーよ。バーカ。でもさ、お願いあんだよね」
「あー?なになに?」
「まりんに手紙書いたから、明日渡してくんね?お願いだ。最後のお願いになるかも・・・な・・・。」
といった。
「冗談でもやめろ。おけ!俺が責任もって渡しとく!」
「さんきゅーな!」
「あ、もう帰らなきゃだめな時間じゃね?じゃあな!明日は学校サボってくるから!朝からな!!」
覚悟決めなきゃな。
手紙は書いた。もう死んでも悔いはない。いや、あるな…。
死ぬ前にまりんを思いっきり抱きしめたい。
一生逃げれないように。
まあ、死ななければいいんだけど?。
でも、わかんねよーよ。そんなの。
だから、怖いんだ、
死ぬ。って決まったらもー怖くねーよ。
でも、生きるか死ぬかなんてまだわかんねーんだよ。だから怖い。
これが人なんだな…。
明日が運命の日だ。