机から、ピンク色のプロフ帳を出して急いでバックに詰める。

「そろそろ、帰りますかね…」

んっしょ…と立ち上がり教室のドアを閉じる。

「今日の夕飯、何が良い?っと…よし!OK」

弟の昂(すばる)にLINEを送信すると、おもむろに受信したLINEをチェックす

る。

「未紅(みく)じゃんっ」

未紅とは、私の幼なじみ。

中学から受験して、学校は別々。

高校もそのままエスカレーターで、上にあがった。

家は近いから、学校が変わってもお互いに相談し合える仲。

「なんだろう?」

『高校生活は、波乱の予感。早速、先輩に目、つけられたぁ~…最悪だよ~
カッコイイ先輩があたしに、話し掛けて来ただけなのに…女の嫉妬は怖い
よぉ…優はどう?』

その下には、大泣きしてるスタンプ。