湊「俺たちの族では、過去なんてどうでもいいんだ。」
友「今、自分たちが何を考えて、何をしたいと思っているか、が大事ですからね。」
…
はは、なんかコイツら眩しい。
俺も、昔はこんなんだったな、
なんてな。
昔のことは忘れた。
俺は、一体何歳なんだろうな。
なにも覚えてねえや。
「…ま、好きにしろ。俺はもう帰るわ。…」
そういって、また踵を返そうとする。
龍「最後に」
またもや遮られた。
まあ、俺はそんな短気じゃねえけど。
なんて思ってると、いつの間にか、目の前にその男がいた。
「…なんだ?」
そういうと、
シイ「っ音夜、顔見せちゃダメなの!」
と少女が叫んだ。
が、俺は既にフードをとられていた。
…
ははっ、こりゃヤバイ?
神に怒られそうだな。
龍「__っ、お前!」
驚いたように目を見開いている奴等。
シイ「もう、わたし知らないからー!帰る!」
少女は、そういって消えた。
湊「やっぱりお前、はるにそっくりだぞ。」
「…はる?…俺は知らねえけどな。」