あ、そういや質問されてたんだっけか?




「俺は、神みてえに何の得もねえ奴を殺す主義じゃねえから。」





そういって踵を返す。



湊「待て。」





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静かな声が聞こえた。




誰だ?




俺に指図してる奴は。





そう思いながら振り替えると、全く怯えた様子もない男が




俺の目をとらえていた。




「なんだよ。」




湊「…おまえは、はるじゃないのか?」



「…は、る?だれだそれ。」




全くきいたこともねえ名前だ。




違う人格にもそんな名を名乗る奴はいねえ。




「…じゃあ、お前が神というやつのもうひとつの人格ということは、神は、二重人格ってことか?」