「うん…」

早く見に行かなくちゃ!!

絶対、優太に勝ってもらいたい……
でも優太と奏人くんって親友だよね!?
このあと気まづくならないかな?


試合は始まっていた。
今ボールは奏人くんが持っている。

「奏人、分かってるよな?俺が勝ったら奏人は夢依を諦めるってこと!!」

「あぁ、分かってるよ!でも俺は絶対負けない!」

「今更……今更なんだよ!!俺はずっとずっと夢依が好きだったんだよ!!奏人が好きになる前から俺は好きだった!!」

うそ………優太が私のことを?
私のこと嫌いだと思ってたのに………

「でも俺も夢依ちゃんを譲れないっ!!」

奏人くんが言い終わったあと優太が奏人くんからボールを奪った。

そしてシュートすると思った………
けど……優太はシュートをしない……