突き刺すような寒さに耐えてやっと学校に着いた。
もーキツかったー
てかあと1分で遅刻じゃん!
自転車を駐輪場におき、全速力で階段を駆け上る。
2年4組の教室は3階だ。
キーンコーンかーんコーン…
ちょうどチャイムが鳴りおわったときに教室に着いた。
「セーーーッフ!!」
思わず口に出す。
「千奈都!やっと来た~」
親友の立野梨々子がまっさきに声をかけてきた。
「寝坊しちゃってさー(笑)」
「へー、千奈都にしては珍しいね?」
確かに、わたしは絶対に遅刻しない主義だから、梨々子が意外に思ったのは無理もないかも。
「千奈都、あのね…あっ、先生きた!」
梨々子の声がみんなにも聞こえたのか、みんな急いで席につく。
梨々子、なにを言いたかったんだろ?
まぁ後で聞けばいっか!
…てゆーか、なんか変だなぁ…
みんな、ってか女子がそわそわしてる気がするんだけど?
「突然なんだけど、」
担任の本山先生が朝のSHRをはじめる。
「このクラスに転校生が入って着ます!」
転校生?!
転校生といえば美男美女ってのが定番だよねー!!
どんな子だろー?
…実際、美男美女なんてめったにこないのもまた定番…(笑)