って、嘆いてる場合じゃない。
ダッシュで教室までたどり着き、
ガバッと勢いよく扉を開ける。
そして、バッと一斉にみんなからの視線を浴びることになる。
この瞬間は、何度も味わっているんだけど、どうも慣れないんだ。
「わっ…えっと…」
この光景に一瞬だけ凍りつき、少しだけ後退りせざるおえない。
先生は、教壇に立っている。
「…ち、ちこく…しました…」
こめかみから冷や汗が垂れるのを感じた。
「川田。」
冷静で、冷酷な担任の声。
「は、はいっ…」
ゴクリ…と唾を飲み込んだ。
「あとでたっぷりと宿題を出してあげるぞ」
「――げ!!」