何気ないこの毎日が

何気ないこの空間が

何気ないこの仲間が


あたしにとってはすべてだった



当たり前すぎて

こんな何気ない日々が

こんなに良いことだなんて

思ってなかった。



あの時のあたしは

目の前のことしか見えてなくて

ただひたすら走って

走って走って走って


なにかを見落としてたんだ




日々は全速力で通り過ぎる

今までの片思いも

今じゃ一瞬の出来事のよう。


つい最近入学したと思ってたら


いつの間にかあたしは


高校3年生の春を迎えようとしていた。




過去の恋愛 ―完―