「てゆーか、杏子はなんでいっつもこうなっちゃうんだろうね」


はぁ〜とため息がこぼれ、明らかにあたしを邪険の目で見るこの女。


「…うるさい。」


「杏子ならこの学校でも彼氏難しいわ」


辛口。毒舌。
だけど、悔しいけど、小柄で女の子の中の女の子って感じで。
可愛い声に可愛い顔のこの女。



「そう言わないでよ(涙)」


この高校に入学してもう半年。

この半年で本音で話せる仲にまでなったこの女。


「…菜々子ぉ。」


「……なによ」


「次はがんばるからぁ」


「それ何度も聞いたってば」




女の名前は橘菜々子。


なんだかんだいって姐御肌

半年でこんなに仲良くなるなんて思わなくて

結構依存してます。