魔の宿題地獄をなんとか乗り越え
平和な日々がまた訪れた。
「シュン〜」
隣の席で漫画を読んでるシュンに呼びかけた。
「…なに」
明らかにうっとうしそうに、そして邪険な目で見られるわたし。
「……なんでもない。」
そんな言われたら
邪魔できないじゃんか。
そんなに漫画が恋しいのかよ。
暇になって千夏を探したら
教室にいないみたいで
だからシュンに話しかけたら
この有り様。
「…ちょっと1組行ってくる…」
しぶしぶ重たい腰をあげ、
菜々子のいる1組に行くことにした。
「いってら〜」
目線は絶対漫画から話さず、無感情で話すシュンの言葉を背中に聞きながら。