「急がせといて」
舞依の隣に腰かける。
「寝癖ついてるよ」
「直したよ」
「後ろ、犬のしっぽみたいになってる」
毛束をつまんで引っ張られる。
「あっ!響が犬のしっぽなら私はポニーテール!おそろい!」
なんだ?今日かわいすぎるぞ。
さらっと化粧した舞依は伸びた髪をまとめて1つに結う。
真っ白のニットに、黒いショーパン、黒いタイツ。
モノクロなら、俺だって。
タンスから引っ張り出したのは真っ白のパーカーと黒いパンツ。
「ペアルック~!」
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