「本当?じゃあ響くん!支度してきて!」



「あ、はい……」



今起きたばっかりなのにもう出かけるなんてなんて忙しいんだ。



髪をくしゃくしゃしながら洗面所に向かった。



「ねぇねぇ、舞依はまだ結婚しないの?」



「えっ?あ……けっ、結婚?」



おぉ……リビングから声がする。



「そうだよー、お父さんもお母さんも首長くして待ってるんだから」



「えーーー……」



なんで舞依はそんな微妙な反応なんだ?



「自分から言いづらくない?しかももうタイミングがさぁ」