「あ、お酢あそこに落ちてたよ 」



「…………こんなとこに放り投げてある」



ガサッとビニール袋を拾い上げて笑う。



「餃子できて準備してたらお酢ないの気がついてさぁ、買いに行って帰ってきたとこ刺されてさ」



「それはお疲れ様」



「も~!舞依さんまたツンデレー」



ツンデレじゃないもん。



デレることなんてないんだから!



「これレンジで温めちゃっていいの?」



「これとか言うな、立派な餃子だって」



「中身出ちゃってるけど餃子だね、はいはい」