「私っ、どうしたらいいの」



「こっち」



血で赤くなった響の手が私を引っ張り、片手で私を抱き締める。



「1つ……願い、事…叶えてくれる?」



「なんでも言って」



響……大丈夫だよね?



死んだりしないよね……?



「……響……って、そう呼んでほしい」



響……って……



「な……?……呼んで…?」



私を抱き締めてる片手にグッと力が込められる。



「ひびき……響……」



薄く笑った響に涙が溢れる。



「なんで?なんで笑ってるの……?」