「ごめん、やっぱり買ったもの濡れちゃってたよね」 「平気」 「なんか作るね、なにがいい?」 「なんでもいい」 「あ、拭かなくていいよ、私がやるから」 響の手からタオルを取った。 「舞依」 「はい」 「誰にやられた」 に、睨まれてる…… 「そ、そんな睨まないでよ……」 「知り合いか」 そんな、小学生の犯人探しみたいに…… 「スーパーの店員さんかもしれないじゃん、大丈夫だよ」 「大丈夫じゃない」 「大丈夫だもん」