「気にしなくていいのに」
「あげたかったからいいの!似合うと思ったし」
やっぱり、呼ばない。
「舞依、もう一回付き合ってもらえる?」
「え?……っきゃ」
腕の中に収まってた舞依を抱き上げて寝室に戻った。
俺も一時期舞依を名前で呼ばなかったけど、それってこんなに辛いんだな。
好きな人には呼んでほしいよな、名前。
「ごめんな」
「なに?」
「ごめん」
「なんで謝るの?」
「こっちの事情」
「……ふーん?」
「ま、気にしないで黙って俺だけ見てなよ」
「……うん」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…