「うわぁ……」
食堂に着くと、結季ちゃんがどこにいるかわかんないぐらい、購買に人がいた。
「結季ちゃーん………」
結季ちゃんいないよ~……。
もう、1人でこの人の中に入るしかない。
「よし」
気合を入れてから、私は人だかりの中へ入った。
「クリームパン、買えるかな~……」
購買のクリームパン、美味しいんだよね。
人気だから早く行かないと……。
「うぅ~……クリームパン……」
届かない……。
「もう無理だ………」
と、つぶやいたとき。
「はい、これ」
私の手にはクリームパンが置かれた。
え!?
振り向くと、野田くんがいた。
このクリームパン、野田くんが……!?