「!!」



高井さん…!



「こんなことして何が楽しいの!?」



高井さんが何の躊躇いもなくそう言うと、そこにいた女子が言う。



「何、あんた。あんたも、コイツと同じことされたいわけ?」



そう言って、もの凄い勢いで高井さんを睨み付ける。

一方、思わぬ助けにびっくりしたらしい佐伯さんは、目を丸くしてあたし達を見つめていた。



…って、そんなことより!

あたしも佐伯さんを助けてあげないと!



だけど…心ではそう思うのに、なかなか足が動かない。


あぁ…あたしだってとんでもない「へたれ」じゃん…。



そう思って自分を情けなく思っていると、次の瞬間、

そこにいた女子が持っていたホースで勢いよく高井さんに水をかけた。



「!?…ひっ、」

「邪魔なんかすっからだよ、バーカ」

「!!」



そんな光景を見ると、慌てたあたしは思い切ってトイレから出て、叫んだ。



「せ、せんせー!イジメです!イジメが発生してます!助けてくださいっ!!」



…何もできなかったあたしが、一瞬にして思いついたいい方法。

だけどそんなあたしの言葉に怯えるはずもなく、女子達は不気味に笑う。



「ばっかじゃねーの、」

「センセーなんて怖くないし、」






…しかし、そう言った次の瞬間…