星河先輩は慌てたようにそう言うと、顔を真っ赤にしてあたしから視線を逸らす。
いや、確かに二人きりだしあたしもさっきから緊張してるけど…星河先輩はそれを今気づいたわけ!?
星河先輩の言葉にあたしが言葉を失っていると、ケーキを食べ終わった星河先輩がオレンジジュースを飲みほした。
…危ないって、何が危ないんだろう…?
「…大丈夫ですよ、星河先輩」
だけど星河先輩とのせっかくのデートだから、あたしはちょっとだけ星河先輩に近づいて言った。
「え、ちょ、茉友ちゃ…」
「あたし、今日のデート…楽しみにしてたんですから」
なのにそんなあからさまに避けられると、寂しくなっちゃうよ…。
そう思いながら言うと、星河先輩は突如、何故かあたしの両肩を掴む。
「!」
な に … ?
そしてあたしが星河先輩の言葉を待っていたら、やがて言った。
「…この前も言ったでしょ」
「!」
「俺、こんなでも一応男なんだよ」
星河先輩はそう言うと、「だから、気をつけな」ってあたしの両肩から手を離した。
…ちょっと、ビックリしちゃった。。。
でも…、