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そして、星河先輩とのデート当日。

事前に星河先輩の家の場所を教えてもらったあたしは、途中の商店街でケーキを買ってからそこに向かった。


…星河先輩、甘いもの好きかなぁ?


そこまでは調べてなかったけど、でももう買ってしまったものはしょうがない。

…まぁ、いいか。



あたしは星河先輩の家にたどり着くと、インターホンを鳴らした。





星河先輩の家は、一軒家。二階建てで、見た目的にすごく綺麗なお家。

なんてそんなことを思っていると、中から星河先輩が出てきた。




「…はい」

「!」



星河先輩は玄関のドアをガチャ、と開けるとあたしに目を向ける。



…せ、先輩、出てきてくれたはいいけど、何だか凄く眠そうだな…。



星河先輩は上下黒のジャージ姿で、中に白いTシャツを着ていて、はっきり言って失礼かもしれないけどオシャレのオの字もない。




「あ、あの…先輩、これ、一緒に食べようと思って買ってきたんですけど…」




それでも制服以外の姿を見るのは初めてだから内心ドキドキしていると、星河先輩は眠そうな目をあたしの足元から顔までじっと見上げて、言った。




「茉友ちゃん」

「は、はい!」






「…悪くない、それ」





星河先輩はそう言うと、照れくさそうに家の奥へと入って行ってしまった。