…でも、ま…
友希は露出がちょっとでも高いと、顔を真っ赤にして恥ずかしがるから…逆にジーパンの方がいいのかな。
そんなことを思いながら二人で服を選ぶこと約30分…。
ようやくデート服が決まると、俺は早速茉友ちゃんに試着室に入って着替えてもらった。
…よくよく考えてみると、初めてだよな…茉友ちゃんの制服以外の姿を見るのは。
独りそう思っていると、数分後、恥ずかしそうに茉友ちゃんが試着室から出てきた。
「…き、着ましたよ。菊池先輩」
「!」
その声に茉友ちゃんのほうを見ると、俺は自然にこみ上げてくる笑みを抑えて言った。
「…うん、凄い似合ってる!」
結局、選んだのは薄手のカーディガンと、下は丈がちょっと長めのスカートだった。
二着とも女の子らしい可愛いデザインだし、スカートも短くないから友希もきっと照れることはない。
さすがの茉友ちゃんも、カーディガンの中に着るものは持っているみたいで、カーディガンの色とかは本人に任せた。
…茉友ちゃん、超可愛い。
でも、欲を言うなら…
「ね、茉友ちゃん」
「はい?」
俺は茉友ちゃんに近づくと、茉友ちゃんの髪に手を伸ばして、その三つ編みをほどいて言った。
「たまには髪、ほどいてみたら?」
「!!」
そう言ってほどいてあげると、俺はちょっと離れて茉友ちゃんを見てみる。
「…!!」