「それで、何の用かな?葉山くん
こんなところに連れてきて」

そこは誇りっぽい独特の匂いがする
体育館倉庫なわけで、かという
葉山くんは一向に口を開こうとしない
「あの…?」
「あのさ、直球に言うけど
お前さいい加減その口調やめろよ。」
「…は?」
何を言っているんだろう
まさかバレてるのか?
「だからその優等生ぶった性格
やめろつってんの。」

「なんのことかな?」
「とぼけても無駄だ
お前本当はこんな性格じゃないだろう?」

「…てかさ、何。さっきから
お前お前って。私ちゃんとした
名字あるんですけど」
思ってることをそのまま口にした
「やっぱそっちが、本当の風野か」

疑問が頭をよぎる
「うるさい。てかなんで
葉山が本当の私をしってるわけ」
イラついたせいか少しばかり
声が低くなった

「うわこえー。いやこの前さ
私服の風野っぽい奴みかけてさ
外見も違うかったからカマかけてみよーと」
「そしたら、まんまと引っかかったと」
「そういうこと」
「しね」
「随分と口が悪いんだな。まぁ
そっちの方がお前らしくて俺は
いいと思う」そういった葉山は
少しだけ口端をあげた

「あんたでも笑うんだね」
「人間だからな、、
ところでさこの前みたつったろ?
その時の格好ってピンクのパーカーに
短パン、それにブーツはいてた?」

「うわよく覚えてんな
ストーカーか?」
「ちげぇよ。無駄に観察力
いいんだって苦笑」


なんて笑いあってたんだ

この光景を見てる人がいるとは知らずに