篠崎麗華が越してきて
軽く二週間が過ぎたとき思いもよらぬ
出来事が私にぶつかってきた

「ねね!風野さんって何で一人なの?
寂しくないの?皆と行かないの?」
大好きな本を読んでいたのに
篠崎麗華といえば急に本を取り上げ
近くに顔を寄せる

香水臭い
むせるでしょ

それより寂しくないの?て
1人を好んでいるからこうなってるんだが
みてわからないのかな、篠崎麗華は。
まあ、私が口が悪いって知っているのは
誰もいない。静かでひっそりと
暮らしている、それが皆からみた
私だから。

「寂しくないよ
篠崎さんこそ私に構ってたら
皆に変に噂されちゃうよ」

「んーそっか!」
わかってくれたか、そうか。
「じゃーあ!私が一緒についててあげる!」

なんでそうなるの

「え、いや、あの1人のが
気楽なんで…」
「いやいやいや!人生1人は悲しいよ!
そんなの私が許さない!」

なんで一生1人と決め付けてるんですか

「だから、ね!ね!?」
半ば…いや強制的に篠崎麗華と
一緒にいるはめになった