身体中が熱くて、固まってしまう。





気をそらすかのようにさっきの話に戻した。





「本当に1人暮らしするの…?」





「うん。いつでも遊びに来ればいいよ。」





「でも、毎日会えなくなるの、寂しい……」






耳元で涼はクスリと笑った。





「かわいい。」







そして次の瞬間ーーーーー





唇に温かいものが触れた。








真っ暗でもはっきりとわかる。





涼がキスをしてきたのだ。







無意識に抑えていた気持ちが一気に溢れ出てくるような、そんな想いに自分でも戸惑う。





涼のことが…お兄ちゃんのことが好き





もう後戻りはできない。