ピシャッーーーーズドンッ






強い光を放ったかと思うと、部屋の電気が急に消えて真っ暗になった。





「うそっ、停電…?」




急に明かりが消えて、全く周りの様子が見えない。





「えっと、懐中電灯どこだっけ……うぁっ!」





その場を動いた莉紗は何かにつまづいて転びそうになってしまった。






そのときだった。




「莉紗、大丈夫か…?」




莉紗の身体は涼にしっかりと受け止められていた。




「あ…うん…平気……ありがとお兄ちゃん…」





涼の身体の温もりが伝わる。
心臓が……加速していく。
それを悟られたくなくて慌てて離れようとしたのだが、涼の手はしっかりと回されたままだった。





「お兄ちゃん…?も、大丈夫…だよ…」





「嘘だろ。お前雷も暗いとこも苦手だし。もう少しこうしててやるよ。」





涼は耳元でそう言うと、回した手に少し力を込めた。







どうしようーーーーー