そこから二人はすぐに仲良くなった。







「お兄ちゃん、大学遅れちゃうから送ってって!お願い~」





「はいはい」






こんなことは日常茶飯事で、甘え上手な莉紗と、面倒見のいい涼は実の兄妹のようになっていた。







このとき莉紗は大学1年、涼は大学4年







兄への恋心を自覚してしまったのは、それからまた一年後のことだった。