ぼんやりと、なんだか眠たくなってきた…
酔ってきたかな?瞼、重い……





莉紗はソファーにもたれかかりながら、すうっと眠りに入ってしまった。







「……莉紗?寝てんの?」




すやすやと寝息を立てている。



「マジかよ、早っ……。風邪引くぞ。」




仕方ないなといった様子で、ふぅーと溜め息をつきながら毛布を莉紗にかけた。
そのときーーー





「ん……お兄ちゃん……」





莉紗の頬に一筋の涙が伝った。





「…………」





翔太は寝ている莉紗の髪を掬うように撫でた。




「ふーん……やっぱりな。」





夢の中の莉紗は翔太に気付くはずもなく。






「奪ってやるよ。」