部屋には灯りがついていた。
まだ起きてるのかな……






「お兄ちゃーん…?」






奥まで進むと、テーブルでPCを開きながらうたた寝している涼の姿があった。





風邪引いちゃうよ…
側にあったブランケットをそっと肩にかけた。





すると涼はピクッと肩を動かし、うっすらと目を開けた。






「んー…莉紗……」




「遅くなっちゃってごめんね!お兄ちゃんは仕事してたの?」




「ん…久々に持ち帰らないといけないくらい忙しくて。寝ちゃ意味ないよな…」





ふわぁ~とあくびをする。
本当に疲れているみたい。





「お疲れ様。今日はもう寝た方がいいんじゃない?それともコーヒーでも淹れようか?」





「大丈夫」





それだけ言うと、莉紗の腕をぐっと掴んで引き寄せた。




「お兄ちゃ…」




そしてすぐにキスをした。