ふと時計に目をやると、すっかり深夜になっていた。





「翔太明日も朝早いよね?そろそろ帰ろうか。」




「そーだな。送ってくよ。」




「いいよいいよ!一人で帰れるから。」




「バーカ。こんな時間に一人じゃ危ねーだろ。」




頭をコツンとされた。
優しさの照れ隠し…なのかな?






夜道を二人で並んで歩くーーーーー
静かな冬の空に、二人の話し声が透明に響いていた。