「今日泊まってもいい…?」






ベッドで裸のまま、涼の腕にぴとっとくっつく。






「どうした?…何かあった?」






涼にはすぐにわかるのだ。
優しく髪を撫でられると、安心してつい何でも相談してしまう。







「あのね、お母さんがね、私たちのこと……気付いてるかもしれないの…」






恐る恐る伝えたのだが、涼は特に顔色も変えずに一言放っただけだった。





「…ふーん。」




「ふーん、って…。お兄ちゃん、どうしてそんなに冷静なの?」




「だって俺達血が繋がってるわけじゃないだろ?」




「それはそうだけどっ……」






やはり動じない涼の返答に、莉紗は頭を抱えた。