暗がりに目が慣れてくると、涼の瞳がはっきりと見える。
とても優しい目をしていた。






そして軽々と抱き上げられると、涼の部屋に連れていかれ、そのままベッドに寝かされた。






「お兄ちゃん……」








いけないことをしている






急にそんな思いが沸いて起き上がろうとしたのだが、涼の身体が重なりそれをさせなかった。







そしてそのまま
兄に抱かれたーーーーー







妹ではなく、女として、涼を愛してしまった。
初めての夜は、両親に対する罪悪感で胸が痛んだ。