二人の間に言葉はなかった。






けれど、涼もきっと同じ気持ちであると、そう確信していた。






お互いを確かめるように、何度もキスを繰り返す。





憧れていた兄への思いが、恋心だなんて認めてはいけないと思った。
でも、自分の気持ちをごまかすことはもうできなくてーーーーー







外は未だ強い雨が降り続いていた。