「絵里は可愛いよ、ウチなんかより」
なんでいつも同じことばかり…

「あんなモテ男の龍くんを虜にするんだから咲希は最強だよ!」
「絵里…絵里は優しいね」

なぜか泣きそうになる咲希。

「咲希…?」

そう言うと
「絵里だぁぁぁいすき!」

いきなり飛びつかれた。
いつもの事。

咲希は嬉しいとこうなるんだよ。

そこが好きだった。

「咲希…私もだよ」

「絵里は一生の友達だ」

嬉しそうにニコッとして私を見る。

つい笑顔になってしまう。

「もっちろん!!」


次の日、咲希の席でしゃべっていると後ろから声がした。


「さーっき」
そこには背の高い龍くんが立ってた。


「龍!!どしたの?」

「咲希に会いたくなったから来た」

咲希の顔は真っ赤になって
「ちょ、ちょっとッ…」