本当は早く帰らなきゃ行けないのに


時計を見ながら一人せっせと黒板をキレイにしていると


ガラーっ


同じクラスの人気者

高村隼人くんが入ってきた。


彼はクラスの中心人物で

何でも出来て、カッコ良いと有名だけど、

私は一度も話したことが無い。


時間も無いから特に気にすることなく

黒板を拭いていると高村くんは言った。


「なぁ、知ってる?

お前に雑用頼んだヤツ今日合コン行くんだぜ?」


黒板を拭く手が一瞬止まったけど

ここでやめるわけにはいかない。