それから俺は、遅刻して授業に出た。
そのまま4時間目まで受けると
時折感じられる仁菜の視線に気まずくなり
昼休みには帰宅することにした。
いざ、言おうとしても何て言ったらいいか分からねぇ。
もう別れようと言ったのに、
今更声かけるなんて出来るかよ……。
ガチャっと家に入ると親父は家にいて
荷物をまとめる準備をしてた。
「隼人、学校はどうした?」
「サボってきた」
「そうか……、
引越しの用意もしとけよ」
親父は罪悪感を感じているからか
強くは言って来ない。
準備する気にもなれなくて
俺は部屋のベットで横になっていた。