私……?
そんなぁ、

去年も無理矢理やらされたのに……


「いいね、それ」


「じゃあ決定でよくない?」


「名前、書いてこいよ」


反論をする間も無く、どんどんとみんなが賛成してしまう。

またやる羽目になっちゃうよ……っ。

そうやってうつむいていると


ガタンー!

イスを引く大きな音がした。


ビックリしてみんなが静かになり、

音を立てた発信源を見る。


私も同じように見てみると

そこには、怒った様子で立っている高村がいた。


「それはねぇんじゃねーの?」


クラスを見渡して、みんなの前でそれを言う。