もうすべてを許してあげようと、

にやける顔を隠してお弁当を食べていると


高村は言った。


「ん、お前口に付いてるぞ」

「へっ……どこ?」


慌てて口に手を当てて、探す。

すると、高村はその手をグイッと引いて


「ここ。」

「んっ……」


私の唇にキスを落としてきた。


「ちょ、ちょっと……!」


「バーカ、油断してたろ。

お前はもう俺の彼女なんだから

パシリだけが用事だと思うなよ」