もう無理……!

こんなに密着するなんて……!


バクバクと鳴りだす心臓を抑えながらも


「ちょっ、なんでこんな所に入るのよ」


小声でいうと、高村は


「仕方ねぇだろ。

サボってんのバレたら厄介なんだよ」


私の耳元でそうやって言う。


とっさの行動とはいえ……

こんな状況、耐えられないよ……っ。


とりあえず、入って来た人が早く出て行くのを待つしかない。

必死に意識を逸らそうと、

入って来た人達の方に耳をすませると、


スタ、スタ、スター