冷たい雪の降る日

新幹線のホームで

君を待つ僕は

時計ばかり

気にしている

いまかいまかと

待ち侘びて

待ち切れずに

120円の

入場券を買って

君が降りる予定の

3号車の前にいる

まだ来ない

今日は休日

人の波が

僕の視界を阻む

白い流線型の

新幹線が

僕の前に現れたのは

予定よりも30分ほど

遅れてからだった

扉が開いて

人が降りてくる

君はまだ?

いつ降りてくるの

やっと

見つけだした時に

笑顔で手を振る

君がいて

待っててよかった

寒さを忘れて

しまうほど

君を愛してる事実を

確認した

ある冬の日