真っ白な天井

そこにある

シミを数えた

多分ここは病院

枕元に書かれた名前

見覚えのない名前

だけど多分

私の名前

何度か

友達だという人が

私を尋ねた

知らない人

皆泣いていた

笑って

「冗談でしょ」

なんて言ってる

人もいた

だけど私には

わからない

誰も知らない

なのに

私は涙が自然に溢れた

大丈夫だよ

綺麗な人が

言ってくれた

多分

この人は親友

わからないけど

そう思う

何度も何度も

尋ねてくれた

記憶は戻らないけど

新しく覚えた名前

もしかしたら

記憶は一生

戻らないかもしれない

だけど

この人となら

また友達になれる

不安なんてないんだよ

貴女がいるから

だから私のために

泣かないで

私はここにいるから