あたしとなおには好きなものがあった。
あたしはバンドマンだった。
ギターが大好きで学祭でもバンドをしたりバンドを組んだりしていた。
バンドはあたしの唯一の趣味であった。
バンドのメンバーはVo女とGtのあたしと
BaとDrは男だった。
みんないい人ばかりで全然初心者みたいな感じだったけど頑張って活動していた。

「お前なに勝手に男とバンドくんでんの?」
「え?」
「それなら別れるわ」
「なんで!?」
「俺、男と絡む女嫌いだし俺と付き合ってないでバンドに専念しな。」

その時からあたしはもうなおに依存していたのであろう。
あたしは泣きながら止めた。
「やだ!別れたくない!」
「でもお前男とバンドやんでしょ?」
「もう…やめる…から…」
「あっそ」
あたしはバンドをやめた。
あたしのせいでバンドじたいがなくなった。
そしてギターも弾くこともなくなった。
唯一の趣味を奪われた。
「言っとくけど、俺はやめれってゆってねーからな?お前が勝手にやめたんだから。俺のせいにすんなよ?」
「うん、そうだね」
なおはバンドが嫌いだった。うるさいからって。
なおが好きなのはEXILEだった。
本当にEXILEが大好きでもはやオタク並みだった。
あたしもなおの好きなEXILEを聴くようになりすきになっていこうとした。
でもなんであたしの好きなものは理解してくれないのかな…
バンドをやめたことで夢が崩れ、人生が大きく変わった。あたしにとっては。
でもそれでもなおが好きだった