うわ、来た。

「やべっ香織っ隠れろ!」

とっさに私は、ダンボールの山に隠れた。

ーガラッ

「先生1人ですかぁ〜?もしよかったら、手伝いましょうかっ?」

入って来たのは、音楽の、深山 沙織先生。

「いえ、僕は1人で結構ですので、沙織先生は沙織先生の仕事をしてください。」

これは相当な「近寄るな」のサインなのに。

深山先生は気付かず、

「私は仕事ありません♪」