夜、いつもの時間に孝太郎は外へ出て行った。

ポツンと寝室に残される私。

電気をつけて、部屋を見渡した。

真っ白い部屋に、小さな机と大きなベットがある
シンプルな部屋。

机に引き出しがついてる事に気がついた私は、
その引き出しを開けようとした。

何故だか、開けてはいけないような気がー


ガチャン


玄関の扉が開く音がして、
慌てて電気を消す。

いつものように寝たふりをしながら、
シャワーの音に耳を澄ます。

寝室のドアを開けた孝太郎は、
机の引き出しに何かを入れて
泣きながら私を抱きしめる。


机の中身、知るのが怖かったし
知りたくないと思った。