時刻は11時。

「ちょっと早いけどお昼にしよっか」

孝太郎が言って、
遊園地内のレストランに入った。

「僕カレーにしよ。夢葉は決まった?」

「あ、私パスタ」

こうして昼を終えて、私達はお土産屋さんに来ていた。



えーと、真紀のお土産はこれで…

「夢葉、このストラップ可愛くない?」

孝太郎が嬉しそうに差し出す。

「!すごい可愛い〜」

「ペアストラップなんだ。一緒に付けない?」

私はうんと頷いた。

「あ、私半分払うよ」

「いいの?」

「うん!」

お土産屋さんを後にして、
次のアトラクションへと向かった。

「ジェットコースター…苦手なんだっけ?」

「うぅ、夢葉が乗るなら」

わがままを言って付き合ってもらった。



こうして、いつの間にか夕方になっていた。

「楽しかったね」

「うん」

「夢葉、これ…」

小さな包みを渡された。

「くれるの?開けていい?」

「うん!」

可愛い袋を開けると、
可愛いぬいぐるみが入っていた。

「気に入った?」

「孝太郎、ありがとう!」

孝太郎のくれる物一つ一つが嬉しくて、
どんどん好きになってく。

「これ、私からも…」

「え、僕に!?」

孝太郎は箱を受け取ると、
早速開け始めた。

小さく光るネックレス。

「夢葉、ありがとう!一生大切にする」



こうして、二人で手を繋いで孝太郎の家へと帰った。