……。



「なにこれ?」

先に口を開いたのはマリアだった。

「分からん」

「最初の文はやっぱり、道順かなぁ?まっすぐ行って、右折して、3ブロック……」

「それじゃあどこの道路かも分からないし、どの角かも分からないだろ」

う~ん、そうかぁ…。

という顔で、マリアは考えこんだ。

ウィリアムはもう一度、暗号を眺めてみる。