三好 小雪(みよし こゆき)


わたしはモテる。

顔も悪くはなくて、スタイルも悪いわけじゃない。



「好きです!!付き合ってください!」


ほら今だって、告白されてる。

別に断る理由はない。

「いいよ」

答えはいつも決まってて。


告白してきた見ず知らずの人は、顔を真っ赤にして微笑んでその場から去っていった。


「はぁ・・・」

わたしは小さなため息を漏らした。


「またかよ」

そう声がして、振り返ってみるとそこには、佐々岡 悠馬(ささおか ゆうま)がいた。

こいつとはいわゆる幼なじみというのもで、まぁ、腐れ縁とでも言っておこうかな。