すべて
私がはじめた事だ。


最初はただ
前のようにヒロに笑ってほしくて
それだけだった。

美希が隣にいた頃のように。



それが
正しい事でない事くらいわかってたし

そんな事でヒロが喜ぶはずかないって事も
本当は、わかってた。


  

十分だっはずなのに。

美希がいて、ヒロがいて

2人が幸せそうにしているのを見るのは
私も嬉しかった。

たとえヒロが私を見てなくて も、3人でいる時間が心地よくて
それ以上は、何も望んで無かった。



なのに

美希のいない現実から目を逸らし

自分でいる事の辛さから逃げた。