それ以上、ヒロは何も言わなかった。


次の日には
またいつものように図書室にやってきたし

周りがいろいろ言っていても
気にする様子もみせなかった。


美希と瓜二つな見た目をした私が
目の前にいて

それはきっと
あきらかにおかしな光景なのに

それでもヒロは、まるで何事もなかったかのように振る舞った。